2014年4月17日木曜日

自宅脇に水道道という長さ1キロもある桜並木がありながら、私は毎年未知な桜を求めて遠出する。今年も休日が好天に恵まれて岩倉の五条川と揖斐郡池田の霞間ケ渓へ行った。いずれも桜100選で人出も多く、桜も満足げに良い顔をしていて感動した。
 水道道との差について考えると都会を離れれば山も川も田畑もあり、視界が広がって自然と一体した趣があるが、建物だけの水道道は堅牢な塀や鍵のついたドアがある外部と隔離した建造物で、外を拒むような風情がつまらないのである。桜はどこで見てもも同じだ、という人では絵を描く動機も生まれないだろう。
 寒い冬の終わりを告げる開花は、すべての生物が喜び和み睦みあっているように感じるのは私だけだろうか。
またパッと咲いてパッと散る桜は、地球年齢に比較した人の命の儚さと通じて、共にひとときの平穏な穏やかさを愛でる気持ちもある。
 さらに日本人は3.11以後、二つの衝撃を受けた。一つは地球の恐ろしく過酷な環境、二つ目にはそこで生きる人間は慎ましく謙虚に生きるべきであるのに、人間の無知と傲慢さの衝撃であった。無知と傲慢の例は「原発事故の人災」に見ることができるが、フクシマの反省もないことは不確実さが増して、まさに桜を眺めてひとときの平和で平穏な景色を愛で、睦み合う風情が痛く尊く感じるのである。

白い画用紙に白っぽい桜を表現することは難しく工夫が必要です。

ファイル名44は岐阜県瑞穂市馬場の父親の実家近く。田畑は河川敷になり桜は堤の土手。青空を先に塗り乾いてから不透明水彩で桜を作る。油絵のように塗り重ねができて楽だが、くどくなりやすく爽やかさを損なわないように描きたい。ここから30分ほどで51の池田に着く。

52は名古屋の名城公園で、桜の部分を除いて「抜いて」周囲を塗りこみ、抜いた桜の部分は影とピンクで桜のモコモコ感、立体感をだす。

フアイル名51は岐阜県揖斐郡池田の霞間ケ渓「かまがたに」のさくら100選。描き方は前二つのミックス。

3作にはすべて人、「人気ひとけ」をつくり、ひとときの平穏さの思いを籠めた。

池田の桜は「霞間ケ渓のさくら」でYouTubeに投稿。
Webサイトは「富士山と桜の絵」へ
Picture of Mount Fuji and cherry
http://www.geocities.jp/oiroy61okeus/newpage103.ht..

岐阜県瑞穂市馬場糸貫川河川敷
 岐阜県揖斐郡池田町 霞間ケ渓さくら100選
 名古屋市名城公園


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