2013年9月7日土曜日

フクシマと五輪

生命は海から誕生したというが、福島の原発被害に加えて人災の汚染水漏洩に心を痛める。
原発そのものの危険より、それを操作する人間の愚かさ、脆弱さを危惧せざるを得ない。

 想定外の津波論議はさて置いて、その後の汚染水漏洩は100%の人災です。汚染水が日に日に増加して
捨てるところが無いばかりか、二次災害への対応もおざなりで右往左往する姿は
まさに愚かで脆弱な人間の姿ではないか。 地球を汚し続けて五輪を開く資格があるのだろうか。
五輪より日本が総力を挙げて取り組むべきはフクシマを終えること。片手間で収束できることではない。
政官財スポーツ界の面々がフクシマに背を向けて誘致のパホーマンスを演じることは国家の恥に思える。

水槽は涼しげだが不快でおぞまし日本に私は理解できない。

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 2013.9、7 海外メデイアも危惧
 「水や食べ物は安全」「住民は普通に生活している」「東京は全く問題になっていない」――。
招致委は8月下旬、想定問答を作った。
政府が3日、計470億円の対策を発表すると「これで説明できる」と余裕も見せていた。

 だが、現地初の記者会見で海外メディアの質問6問のうち4問が汚染水対策に集中し、竹田恒和理事長は答弁
に困窮。
「厳しい。この説明では納得してもらえないのか」。招致関係者は国内外の温度差を感じた。

 会見に出た海外の記者は「失望した」「意図を理解しない答え」と突き放した。
東京と福島の距離を強調する姿勢に「東京だけ安全ならいいとも聞こえ、福島の人々への配慮が足りないのでは
ないか」との声もあった。

 質問の口火を切った、IOC委員の多くが読む五輪専門サイト「インサイド・ザ・ゲームズ」の
英国人記者ダンカン・マッケイ氏は「東京の答えはいつも同じ。(福島との距離)250キロというのはないに等しい。
IOC委員を説得できるとは思えない」と語った。「東京の2020年五輪招致は福島の影に」(AFP通信)などと伝えられた。
時期を同じくして韓国も東北からの海産物輸入を禁じた。